子どもプロジェクトが始まったきっかけを教えてください
井上 現在、畳の部屋が減ってきている。それによって、い草を知らない、畳を知らない子どもたちが増えてきている。そのような時代の変化の中で、子どもたち、または親御さんたちに、い草や畳を知ってもらうにはどうすればいいか?そのような想いから子どもPJは発足されました。
笹谷 自分は営業として、保育関係のお客様とお仕事をさせて頂いておりましたので、発足当初にプロジェクトメンバーとして直々に任命されました。
お二人の役割について教えてください
井上 私は商品部なので、ものづくり、商品開発、笹谷さんは営業部なので、販売活動と言ったところになりますが、このプロジェクトが始まった当初、会社の中でこのような活動はあまりありませんでした。
笹谷 商品部、営業部、企画部と言った、色々な部署が集まって何かをする、例えばものづくりだったり、をすると言うのは、今では増えてはきましたが、その走りと言ったところでいうと、この子どもプロジェクトが一番最初だと思います。
子どもプロジェクトの活動内容について教えてください
笹谷 一番の活動の趣旨は「畳の文化を次世代に継承していく」という事です。最初の頃は全国の保育園・幼稚園にい草の商品を使って頂く、導入して頂くという目的から子どもプロジェクトは始まりました。しかし、それだけでは上手くいかないというのも正直あって、まずは子ども達に畳に触れてもらう。その機会の一つとして、ワークショップを始めました。
井上 私たちの活動を一言で言うと「い草の啓蒙活動」になると思います。自分もこのい草の業界に入って、い草の商品を自分で使ってみて、本当にい草を好きになったんですよね。だからこそ、この素晴らしい素材を、今の時代にあっていないから使わない。のではなく、ぜひ使って頂きたいし、知ってもらいたい。そして次世代につなげていきたい。そのためにはまずは触れてもらう。その手段の一つがワークショップだと思うんですよね。
ワークショップを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
井上 九電さんが「Play forest」と言うイベントを開催していまして、そこから声をかけて頂いたのが一番最初でした。冬だったので、こたつと湯たんぽを設置して、い草の生地で自由工作と言った内容でした。
笹谷 そこからワークショップを開催させて頂く機会が増えてくる中で、改めて、全国の幼稚園・保育園にい草を広める、Webを通して子育て世代のお母様達にい草を広めていく、と言う活動に力を入れてきました。
井上 知って頂く、使って頂く。その2つだと思うんですよね。4年間活動をしてきて、やっとそう言うものが見えてきたなと今は感じています。