こどもたちへ
日本の伝統文化を伝えたい。
posted:2020.11.16

PROJECT MEMBER

Q.こどもプロジェクトが始まったきっかけを教えてください

井上
A.現在、畳の部屋が減ってきている。それによって、い草を知らない、畳を知らないこどもたちが増えてきている。そのような時代の変化の中で、こどもたち、または親御さんたちに、い草や畳を知ってもらうにはどうすればいいか?そのアプローチの一つとして、こどもプロジェクトは発足されました。

Q.こどもプロジェクトの活動内容について教えてください

笹谷
A.一番の活動の趣旨は「畳の文化を次世代に継承していく」という事です。最初の頃は全国の保育園・幼稚園にい草の商品を使って頂く、導入して頂くという目的からこどもプロジェクトは始まりました。しかし、それだけでは上手くいかないというのも正直あって、まずはこども達に畳に触れてもらう。その機会の一つとして、い草のワークショップを始めました。
笹谷
井上
A.私たちの活動を一言で言うと「い草の啓蒙活動」になると思うんですよね。自分もこの業界に入って、い草の商品を自分で使ってみて、本当にい草を好きになったんです。だからこそ、この素晴らしい素材を、今の時代にあっていないから使わない。のではなく、ぜひ使って頂きたいし、知ってもらいたい。そして次世代につなげていきたい。そのためにはまずは触れてもらう。その手段の一つが私たちの活動だと思うんですよね。

Q.お二人が考えるい草の魅力とは何でしょうか?

井上
A.自分が初めて、い草っていいなと思ったのは「い草のシーツ」だったんですよね。い草のシーツで寝るようになったら、今まで体験したことがないくらいサラッとしてたんですね。しかも、汗をかいても洗わなくてもいい。そこで初めて、い草って凄いなと思ったのが最初でした。
笹谷
A.私は改めて考えると、実家がほとんど畳の部屋だったんですね。それでずっと生活していたから、大学で一人暮らしを始めた時も畳の部屋を選んだんです。こどもの頃の体験で、畳の部屋っていいなって言うのがあったんだと思います。
笹谷

Q.活動の中でやりがいを感じるのはどんな時ですか?

井上
A.一番は、ワークショップをやる中でのこどもたちの笑顔ですけど、もう一つは親御さんたちにい草の良さを伝えた際に、共感を頂いた時ですね。
笹谷
A.やりがいって、人と接する中で生まれてくるものだと思うんですけど、営業でいうと、やはりお客様に、販売する商品を決めて頂いた時ですね。例えば、お客様に商品を説明していく中でも、その背景には今までの活動の蓄積、今までの活動の中で得てきた情報の蓄積があるんです。その説明があって、お客様に商品を決めて頂いた時は、普段の営業活動の中で決めて頂くだけでも嬉しいですけど、本当に嬉しいですね。
笹谷
井上
A.今では、SNSとか、分からないことがあったらググるとか、すぐに答えは出てくるんですけど、そういう世の中だからこそ、「体感してもらう」と言うことが大事だと思います。

Q.体感と言いますと?

井上
A.ワークショップでも、い草の紙芝居から始まって、クイズがあって、消臭実験があって、そこから実際の工作などに入っているんですよね。い草の歴史とか効能を分かりやすく伝えて、「本当に消臭するんですか?」といったところでい草の消臭実験をして、「あ、本当に消臭するんですね」と言うのを体感してもらって、ワークショップに入っている。 そのような活動をする中で、正しくい草の良さが伝わって、なおかつ体感してもらう、例えば靴を脱いで畳の上でくつろぎながらワークショップをしてもらう、そこで畳の良さが伝わって、「本当にい草っていいんですね。」と言う言葉をいただくとやりがいを感じます。 ただ、いいですよ。いいですよ。だけじゃないと。

Q.コロナ禍での活動について教えていただけますか?

笹谷
A.今後の話で言うと、ネットで商品を買えるような仕組み、ネットでも商品の良さについて伝わるにはどうすればいいかを考えるべきだと思います。この商品はこんな使い方をすれば、子育てにとっていんですよと言うのが伝わればいいなと思います。
笹谷
井上
A.今やっているSNSやネットを使って、もっとい草の認知を広めていけたらと思います。

Q.こどもプロジェクトが創る未来について教えてください

井上
A.これは大きな話になるんですが、自分の思いとしては、日本的な礼儀やおもてなしの精神を、畳文化を通じて次世代の子どもたちに伝えていけたらと思います。 日本って本当に素晴らしい国、素晴らしい文化を持っている国だと思うんですよ。そんな日本を誇りに思える、日本文化を胸をはって言える日本人を、作れたらと思います。 そう言う人たちが世界に羽ばたいていけば、畳の文化がもっと世界に広まるんじゃないでしょうか。
笹谷
A.自分はワークショップに参加したこども達が、20年後とかに、その人のこどもを連れてワークショップに遊びに来てくれたらと思います。 そこは次の世代の人たちが作ってくれると思うし、それくらい長いスパンでこのプロジェクトは継続していくべきだと思います。 1世代周ると言うのは、その間にずっと新しい需要が生まれてきたって事だと思うし、成功というのはその時になって初めてわかるのかなって。
笹谷
井上
A.杖ついてワークショップに参加する!
笹谷
A.孫とね笑 だってい草なんて1400年の歴史があるんだから、そこから見れば20年,30年なんてほんと一瞬だし…それくらい長いサイクルの話だと思う。 今、畳が減ってきているのも、20年,30年というサイクルの中で徐々に減ってきているわけだから、それを戻していくのも同じくらいの時間が必要だと思うし、そのサイクルの中の一つの活動として、自分たちの活動があるんだと思います。
笹谷

Q.お二人の目指す目標について教えてください

井上
A.私はい草の歴史資料館を造りたいです。大木町の道の駅に。そこに社会科見学などでこどもたちが訪れて、い草の歴史を学んで体験できたらいいなと思います。
笹谷
A.い草商品がいいと知っている人たちが、簡単にい草の商品を買える場所を造りたいです。Webもその一つだと思うけど、リアルのお店として、専門ショップのようなものをもっと大きな規模で造っていけたらなと思っています。 それこそ、子育て世代の人たちに足を運んでもらえるようなお店ですね。その手段の一つとして、知ってもらう一つの機会として、ワークショップがあるんだと思います。
笹谷

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